爆発的な人気が出るコード進行とは
人気がある曲には秘密がある!
人気が出ている曲、長年経っても色褪せない曲には、それなりの理由があります。
音楽は、その時、その場面によって聞こえ方が違ってくるものです。
にもかかわらず、時代を超えて人気が出ているということは必ずカラクリがあります。
この記事では、そのカラクリを見ていきます!
カノン進行とは
そもそもカノン進行とは一体何なのか、と思う方は多いかと思います。
しかし、カノンは聞いた方があるのでないでしょうか?
カノンとは、ある声部の旋律を、他の音部がそのまま忠実に模倣しながら追いかけていく、対位法的な楽曲形式、または楽曲。追復曲。(デジタル大辞泉より引用)
小学生のときに、カエルの歌などでカノンをしたという方はいるのではないでしょうか。
もう一つ有名なのが、『パッヘルベルのカノン』です。
結婚式などでよく流れるアレです。カノンとはこのようなことを指します。
カノン進行は、パッヘルベルのカノンからきてます。
パッヘルベルのカノンの中にあるコード進行がそのまま使われているため、カノン進行と呼ばれるようになりました。
カノン進行は、「C G Am Em F C F G」です。
カノン進行は、感動している印象を与えることができるためバラードに多く使われています。
カノン進行が使われている曲
カノン進行は、数え切れないほど多くの曲に使用されています。
例えば、『さくら(独唱)』・『負けないで』・『明日への扉』・『守ってあげたい』などあげれば霧がありません。
カノン進行と似ていてるもので、純情コード進行というものがあります。純情コードという名前をつけたのは亀田誠治さんです。
純情コードとは、本来西洋生まれのコード進行であるカノン進行を、日本風にしたものを指します。
具体的なコード進行は、「C G/B Am Em/G F C/E Dm G」です。
純情というだけあって、日本人の好みにあった感動しやすいコード信仰になっています。
純情コードを使っている楽曲は、例えばMr.Childrenの「Any」があります。他にも「恋するフォーチュンクッキー」や「明日への扉」などがあります。
カノン進行や王道進行の反動
カノン進行や王道進行は聴き心地がよく、多くの方に人気が出やすいものである反面、コード進行の多様性という点では、広がりにくい環境になってしまっています。
音楽が画一化されてしまう可能性や、こうしたコード進行を使っていないものは自分の好みではないとレッテルを貼ってしまう可能性もあります。
しかし、逆にこの曲なんか気持ち悪い、と感じた時には新たな発見のチャンスかもしれません。
これは音楽に限らず、さまざまな場面で使えることができます。
音楽は、心理的にも社会的にも解釈や分析ができるように、混沌とした分野です。
そのため、音楽を聴くことはそれだけで大きな成長の可能性があります。
ぜひ、今まで聞いたことがない、手を出してこなかったジャンルの音楽を聴いてみて下さい。