Mr.Childrenが見ていた未来(前半)
昨年(2017年)に25周年を迎えたMr.Children。Mr.Childrenのボーカル兼ギターの桜井和寿さんは天才的な作詞を行うだけではなく、多くの人を魅了する歌声をも持っている方。そのため、順風満帆に生きてきていると思っている人は多いのではないでしょうか。
しかし実は、実際には苦しい時期があったようです。
Mr.Childrenの「Mr」と「Children」
Mr.Childrenもしくは「ミスチル」という名を聞いたことがある人は多いはずです。場合によっては、往来のファンだという方も多いのでは。
Mr.Childrenという名前には、実は由来があったのです。バンド名を決める際に「Children」という単語はあらかじめ決めていたみたいですが、どの「Children」なのかは決まっていませんでした。
そこで候補にはいくつかあったようですが、「The」はつけないことにしようというプランはあったようです。
「The」と付くバンドが当時多かったため避けたといわれています。例えば「The White Stripes」や「The Yellow Monkey」などでしょうか。また、この理由について、桜井さんはこのように言われています。
Childrenという言葉がすごい好きで、10年、20年経った時に、シワだらけの顔でChildrenもないだろうってことで、正反対のMr.を付けた。
「The」をつけてしまうと思い描くのは「子供」です。しかし、「Mr」をつけることで子供だけでなく、大人も含めることが可能ではないかということなのでしょうか。
そして、より多くの方に曲を聴いてほしいという願いも込められているでしょう。ここでは、さまざまな捉え方ができそうです。
また、当時から貧困や飢餓に苦しむ方たちに向けた楽曲が多かったのは、「Children」という言葉を大事にしていたことを伺うことができます。
突然の活動休止
ラジオ番組で桜井さんから放たれた言葉がきっかけでした。
ツアーが終わったら、少し長めの休暇を取ります。
お酒が入っていったため、冗談という可能性もあった中、当時のメディアは大きく取り上げました。「ミスチル解散か」などという説すらも流れることもありました。
メディアが大きく報じたことには、問題はあるものの、ちょっとした発言がこのように大きな記事になったことには、Mr.Childrenの影響力やブランド力があったというしるしと取ることができます。
とはいうものの、ここからMr.Childrenは充電期間に入ることになります。
この充電期間には、デビューして以来、切磋琢磨しながら走り続けてきた疲労や心のケアとしてはとてもよい時間であったことは間違いないです。
その象徴として、それまでできなかったロッククライミングなどの娯楽で楽しそうに過ごしているメンバーがいたためです。
そして、一見マイナスとも思えるこの期間を、たった一曲でプラスに変えていったMr.Children。
次回は後半を。